大正3年(1914)に第1次世界大戦が勃発すると軍需品やその他の商品の輸出が激増し、 日本経済は未曾有の好景気となりました。

国民所得は増大し、その為の賃金の支払い や消費の支出用に補助貨の需要が増大しました。

特に欠乏したのは50銭、20銭、10銭 の銀貨でした、政府はこれらの銀貨を増産しましたが、市場の不足を満たすことが出 来ず、また世界的に銀が暴騰した為に素材価格が額面を上回ることとなり、銀貨は次 々に鋳潰されて流通市場から姿を消してしまいました。

この穴を埋める為に緊急に発 行されたのが大正6年に制定された大正政府紙幣50銭、20銭、10銭の3種です。

図案は 明治16年発行の改造紙幣の50銭、20銭の図案を転用し、印刷は凸版印刷という簡素な ものであったのもうなずけますね。

廃止:昭和23年12月8日(1948) 寸法:54x86mm 製造:大正6年〜10年(1917-21)

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